休日が少ない点は、介護職員に対してよく抱かれがちなイメージといえます。例えば入居型介護施設になると24時間365日体制で利用者のお世話をする事になるので、土日や祝日は関係なくシフト制での勤務となります。事故などの危険性を考えると、毎日ある程度の職員を確保しておかなければならず、場合によっては連続勤務や勤務時間がバラバラといったケースも出てきます。

仕事熱心で責任感の強い人は、自分が働いて他の職員のカバーをしようと考えるかもしれませんが、無理は禁物です。安心安全な介護を提供するためにも、週に1日は休みをとる必要があります。そもそも介護は体力勝負の仕事です。身体が不自由な利用者を支えて移動する時は、利用者が転倒しないよう細心の注意を払って体を支えなければなりません。寝たきりの人には床ずれ防止のため、定期的な体位変換も必要になります。介護職員の職業病と言われるほど多いのが腰痛で、症状が軽い頃なら湿布で改善するかもしれませんが、長く放置し続けると歩くのも辛いほど重症化する恐れがあります。

最悪の場合は仕事を続けることすら難しくなる可能性もあるため、適度な休息をとって体をゆっくり休ませることが大切です。また、自分の思うように体が動かずイライラする利用者をなだめたり、利用者家族から苦情を言われるような事があると、精神的にも疲れが出てしまいます。気持ちがいっぱいいっぱいになっていると仕事でもミスをする可能性が出てくるため、意図的に休みをとって気持ちをリフレッシュさせる事は大きな意味があります。仕事でも気持ちの面でも余裕を持つためにも、介護職員にとっての休日の大切さは無視できないことなのです。